薬剤師国家試験の合格発表

毎年4月の上旬に薬剤師国家試験の合格発表が霞ヶ関にある厚生労働省で行われます。14時ちょうどに合格発表が始まります。薬剤師国家試験の合格発表の方法は一覧で紙が張り出されるわけではなく、机の上に合格者リストがおいてあり受験開催地ごとに表示がされているので、その用紙をめくって自分の番号を確認します。長い間の自分の勉強の成果が形となって現れる瞬間です。つらく長かった勉強の日々が思い返される事でしょう。その瞬間を最高の笑顔で迎えるために今まで夢に見るほど頑張ってきたのですから。薬剤師国家試験の合格はその先へのスタートラインの始まりでもありますが、自分の夢が現実となるための大きな一歩です。薬剤師国家試験の合格発表の日を晴れ晴れしく迎えるべく、それまでの努力をおしまず望まなくてはなりません。試験に合格した人は合格証書の交付を受け、その後申請を行って薬剤師名簿に登録することで、薬剤師の免許を与えられることとなります。試験内容が膨大な範囲での出題となるので、薬剤師国家試験までの勉強期間に応じた勉強の仕方が必要となります。

自分にあった勉強法

薬剤師国家試験の合格を目指すためには正しい勉強法を選び、早い時期からの対策が必要となります。大学や予備校の講義を受講したり、模擬試験を受けたりしますが、1番肝心なのはやはり自分独自の勉強方法を見つけることです。テキストを読んでいたらそれだけで500ページを超えてしまうような本もあったりで、時間がいくらあっても足りません。
効率がいい方法は、まず過去問をやってみてその解答、そして解説をじっくり読み込む事で理解を深めていきます。ゴロあわせで覚えるのもいいですね。過去問の解説でどうしても理解できない部分はテキストを読み、飛ばすことなく確実に理解して進めていくようにします。過去問、テキスト。この繰り返しの勉強の中で模試を受けていくと、自分の実力がどの程度ついてきているのかが確認できます。自分で過去問に取組むときにもきちんと時間を計り、記録していくと自分の実力の推移が分かります。薬理学は出題分野の中で最も難解となるので、青本を読み込んで基礎を確実に覚えるようにします。その後、黒本の問題集をやりこみます。黒本は、基礎薬学・衛星薬学・薬事関係法規などの解説がとても丁寧に書かれています。

薬剤師国家試験試験の内容

試験日は例年3月上旬の土曜・日曜の実施となります。合格発表日は例年4月上旬です。
試験実施の地域は北海道、宮城県、東京都、石川県または富山県、愛知県、大阪府、広島県、徳島県、福岡県です。試験科目は基礎薬学 60問、医療薬学 120問 、衛生薬学 40問、薬事関係法規及び薬事関係制度 20問となっています。試験日程2日間の予定は、1日目の午前中に基礎薬学、午後に衛生薬学と薬事法規・制度。2日目の午前中・午後に医療薬学という内容で実施されます。受験料は6800円です。合格基準は問題の難易を補正し、計算して得た総得点312点 (65%)に対応する実際の総得点(試験毎に異なる)以上の得点の人と、各科目全てが35%以上の得点の人という2つの条件を満たした人が合格とされます。合格発表は、厚生労働省、地方厚生局、地方厚生支局にその受験地、受験番号を掲示して発表され、合格者には合格証書が郵送されます。例年の合格率は全体の75%程で、合格者数の約6割を女性が占めている傾向にあります。

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